waca-jhi's diary

笑いも涙も浄化には大きい力になるといいます。そしてカルチャーショックは気付きの第一歩、たとえ小さくても感動は行動への第一歩。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

龍笛のケースと高麗笛のケース (坂根龍我 作品 紹介№409 )

後は銘を入れてと・・。 これは紐の中に隠れるように書いてある。 そして、自分の名を入れて落款を押した。 蓋の雲も上手く透けてくれている。 高麗笛のケースにも、同じ部分に銘を入れ、自分の名を入れて落款を押した。 蓋は身の夜桜に合わせて、天に桜の螺…

龍笛のケースと高麗笛のケース (坂根龍我 作品 紹介№408 )

龍の眼を入れ、少し手を加えて終了。上手く、胴や腹の部分が透けて杢が見えている。 で・・と、龍を、当てる光の角度を変えて見る事で、鱗が黒っぽく見えたり銀色に輝いたりするんだ。所謂眼の錯覚ってやつなんだが、筒の極端な湾曲が上手く味方してくれた。…

諦めたくない

12年前、まだ6歳になったばかりの娘に突然の難病宣告でした。 5年後には寝たきり、その後は呼吸の筋肉も侵されていくと残酷な医師のことば。 「絶対、治してやる」 「でも、どうしていいか分からない」 「何を信じればいい?」 ありとあらゆる本を読み、試行…

バケツの大きさ

お金を貯めるだけためて、どか~んと使う人もいれば 無理なく貯めて少しずつ使う人もいます。 全く貯める気がない人もいますよね。 お金の貯め方は人によってそれぞれ違います。 ストレスも同じなんです。 溜めるだけためて、周囲が驚くほど大爆発する人もい…

龍笛のケースと高麗笛のケース (坂根龍我 作品 紹介№407 )

イメージは薄暗い部屋で見た掛け軸の龍。 または、意識下で見た幽玄の龍。 銀であればもっと軽くハッキリとしてしまったと考える。 錫粉にして正解だったと思う。 この記事は彦根市の漆の工芸家、坂根龍我さんの了解をいただき、F.B.投稿を紹介させていただ…

龍笛のケースと高麗笛のケース (坂根龍我 作品 紹介№406 )

でもって、肝心の龍の髭を描いて金属粉を蒔く。 今日はこのまま乾かす。 これに使用した金属粉は「焼き錫粉」。 銀とは違い、もっと鉛色に近い金属的な重厚さが出るんだ。 この記事は彦根市の漆の工芸家、坂根龍我さんの了解をいただき、F.B.投稿を紹介させ…

龍笛のケースと高麗笛のケース (坂根龍我 作品 紹介№405 )

固め漆の乾いた蒔絵を研ぎ出す。 ・・と、龍の絵が露わになってくる! そして、磨きを入れる。 この記事は彦根市の漆の工芸家、坂根龍我さんの了解をいただき、F.B.投稿を紹介させていただいています 龍が光ってきた。 F.B.にアカウントのある方はこちらから…

龍笛のケースと高麗笛のケース (坂根龍我 作品 紹介№404 )

この「固め」という工程、要になる作業でありながら蒔絵の姿が1番美しくなく目にうつる。 何がどうなってんのか、茶色や朱や黒で全く絵が分からんと思われるのである。(ーー;)シャァナイ・・・ と、ここまで来てなぁ〜んか忘れてネェか、物足りネェんじゃネェ…

龍笛のケースと高麗笛のケース (坂根龍我 作品 紹介№403 )

ボカシが隣接しているためと、蒔かれた金属粉の絵の部分を触ってしまうため、今までの絵を透け漆で一旦固めてコーティングしてやる。 で、乾いた後腹や手足を描いて・・これまた透け漆で固める。 でもって、炎、牙などを描いていき透け漆、朱漆で固める。 こ…

龍笛のケースと高麗笛のケース (坂根龍我 作品 紹介№402 )

さて、龍の鱗の輪郭を先に描いて金属粉を薄く蒔く。 それを漆で固めてから胴の背側を描いて蒔きボカす。 この段階でかなり印影がハッキリしていてもなかなか上手く出てはくれない。 どうなるか半分楽しみで半分はコワイ。笑 まだ道は遠い。 この記事は彦根市…

難病とは

娘が突然、難病宣告を受け、その闘病生活で感じたこと 「治してあげたい、しかしサポートをしてくれるところがない」 「何を信頼すればいいのか分からない」 「知識、経験がない」 そんな中で始めた食事療法や漢方薬、鍼灸など ありとあらゆる事を行い、娘は…

なぜ発病するのか

人は自律神経の働きによって体の機能をコントロールしています。 緊張して手が震えるのも、震えることで体を解し緊張を解いてるんです。 暑いと汗が出るのも体内の熱を逃がして冷やしているんですよね。 人が意識しなくても体が自然と行ってくれているんです…

龍笛のケースと高麗笛のケース (坂根龍我 作品 紹介№401 )

シベも黒で描き、漆を擦り込み最後の磨き。 施主様からは塗りでとのご依頼だったので、極端な絵の主張は避けた。 ただし! これだけは主張させていただきました! 蓋の天に螺鈿の桜を施したのだ!( ̄^ ̄)ゞスンマセン さて、お送りいただいた白木の高麗笛ケ…

龍笛のケースと高麗笛のケース (坂根龍我 作品 紹介№400 )

え〜、蒔絵師の僕チンが塗り磨きだけで済ませる筈はなく・・。 黒塗りに黒で桜を少しだけ散らした。これを『夜桜』と呼ぶ。 元々は漆塗りがまだ若いうちに漆で絵を描き、しばらく置いてから拭き取ると、まだ若い塗りが絵の形に膨れたように浮き上がる。 これ…

龍笛のケースと高麗笛のケース (坂根龍我 作品 紹介№399 )

同じ漆を扱う職種でも根本から違うのだ。 とは言え、自分の失敗しない厚さでの塗りに研ぎ上げて艶を上げる事は出来る。 さて、上塗りを丁寧に研ぎ上げて磨いた。 ここから艶上げの作業なのだが・・蒔絵師の僕チンがこれだけで終わらすはずはないのである。 …