金粉を蒔くという作業 (坂根龍我 作品 紹介№411 )
プロローグ
注文していた蒔絵用の金粉が届いた。
僕に「金」は「¥」には見えない。ただの「高い材料」なんだ。
先物取引の会社と名乗るトコロからよく電話がくる。
金を買いませんか!って。笑
あのな、俺には材料なんだ。
とっとと他あたれ!いつもの断り文句。
不思議だな。金を受け取った瞬間、酒の酔いが醒める。
さあ、勝負だ!
金粉を蒔くという作業
蒔きたい部分を全て塗り上げて、粉筒(ふんづつ)にすくい指でふるいながら蒔く。
これは硯箱の内側になる。
総梨子地(そうなしじ)という表現。
表の蒔絵は海になる。
波が砕け散る海になる。
1枚の写真から誘われた世界。
出逢った瞬間蒔絵がうかんだ。
おそらく今年の残る季節を全て費やす事になる。
楽しみで仕方がない。
どうか僕の生命を吸い上げて輝くものへと産まれて欲しい。
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