waca-jhi's diary

笑いも涙も浄化には大きい力になるといいます。そしてカルチャーショックは気付きの第一歩、たとえ小さくても感動は行動への第一歩。

信じると変わること

小学一年生の時の娘は、「起立!」でイスから自力で立つのが難しく

机に両手をついて、ゆっくり立つのが精一杯でした

なので、立つ時に後ろの席の子がイスを引いてくれて座るときもサポートが必要でした。

そんな一年生がスタートし、初めての授業参観の日

ちゃんと学校生活が送れそうなのか、気になって見にいきました

しかし、驚いたのは娘の姿ではなく、他の子ども達の様子でした

 FBページ、「難病克服支援センター」の記事を転載しています。

アトピーの子が多いとは聞いていましたが、背中やお腹をかいている子

首や顔にアトピーが見うけられる子が多くいました

イスに座ってられない男の子が走り回っています

先生はその子の手を掴みながら黒板に字を書いていました

そして、地べたに寝転んでいる女の子がいました

参観日なのに・・・

この女の子は、先生が少し注意しただけで、机の上のものを投げつけたり

鞄を振り回したり、暴れると大人でも手に負えないようでした

そんな一学期が終わり、二学期の参観日

驚いたのは、娘の隣がその女の子の席でした

しかも、二人ペアで席をくっ付けて授業を受けています

少し押しただけで、倒れるような娘と

暴れると大人でも手に負えない女の子が

机をくっつけてペアになって座っていました

言葉には出ませんでしたが、心の中は

「えーーーーー!そんなペアある??」って

正直、心配しました。

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しかし、その女の子は娘を助けたい優しい子に変わってました

何か手伝えることがないか、身体の不自由な娘にずっと意識していました

その女の子は、娘の隣の席になるまで

みんなについていけない劣等感や変な目で見られる疎外感

自分の思いをうまく伝えられないジレンマの中で生きていたようです

自信の無い自分に対して、心がいっぱいいっぱいなだけでした

いつも挑発的な目で、何か言われると暴れてしまう心は

人の役に立つことで、人を助けることで穏やかになっていました

給食を運べない娘のために、給食を運んでくれて

物を落としたら拾ってくれて

立つときはサポートしてくれて

いつも気遣ってくれたそうです

外で遊べない娘のために家に遊びに来てくれました

ある日、その子は足の指を怪我していたそうです

娘は持っていたバンドエイドを貼ってあげたら

ゆづきちゃんが貼ってくれたからと、何日も剥がさなかったそうです

担任の先生から聞いたのですが、席は偶然でなく

二人はそうなると信じて席を決めたそうです

ベテランの先生だったのですが、もしゆづきちゃんに何かあったら・・・と

迷いもあったと思います

リスクも十分考えたと思います

しかし、子どもの純粋な気持ちを信じる思いが強かったから

自分がリスクを背負ってでも、子ども達を信じたいと決断したんだと

そんな先生の思いが、女の子の本来の優しさを引き出したんだと思います。

 ご息女が五歳の時に筋ジストロフィーと診断され、五年後には寝たきりになるとの宣告を受け一時は悪化していたものが「小さな光を追いかけ続けた結果約四年で血液検査も正常に戻り、自力で立てる、走れる、自転車に乗れるまで回復しました」との体験をもとに、難病克服支援センターを運営していらっしゃいます。

 難病克服支援センター | Facebook

                            

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