waca-jhi's diary

笑いも涙も浄化には大きい力になるといいます。そしてカルチャーショックは気付きの第一歩、たとえ小さくても感動は行動への第一歩。

嬉しいお知らせ

皮膚筋炎の5歳の男の子

運動会で走るのが遅いことが気になり検査をされました。

ベッカー型筋ジストロフィーまたは脊髄性筋萎縮症のIII型の可能性が高いとのことでした。

2016年3月に面談に来られ、当時の症状は

足首が硬くすぐに疲れる、しびれ、痛みで歩行困難、体重減少など筋肉疾患の症状が出ていました。

なかなか病名が確定せず、筋生検の結果、皮膚筋炎だということが分かりました。

近年、CK上昇があまり見られないにも関わらず症状が強い筋炎が増えているようです。

その為、病名が確定し辛いケースがあるようです。

医師からはステロイド服用の提案がありましが、CKの値が315と比較的低かったこともあり

飲まないことを決意し食事改善などを行い様子をみることになりました。

すると、その後CK値は徐々に下がり

2016年5月にはCK217

2016年6月にはCK136

2016年10月にはCK77

f:id:wacag:20170611161829p:plain

その後、半年以上経った今も数値が上昇することなく筋力も徐々に回復されています。

この記事は「病気」ではなく「健康」の観点で読むためにFBページ
難病克服支援センターさんの了解の上、記事を転載しています。

 良くなる過程で、便通が良くなったり、唾液量が増えたりと

体がクリーンになっていき、本来の機能を取り戻しながらの回復でした。

以前のような疲れや痛みなどもなく、今年、無事に小学校へ入学されました。

元気に楽しい小学校生活を送られているとのことで

本当に良かったと思います。

嬉しいお知らせ

https://guide.simdif.com/healing.html

 ご息女が五歳の時に筋ジストロフィーと診断され五年後には寝たきりになるとの宣告を受け、一時は悪化していたものが「小さな光を追いかけ続けた結果約四年で血液検査も正常に戻り、自力で立て、走れ、自転車に乗れるまで回復・・」との体験をもとに、難病克服支援センターを運営していらっしゃいます。

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棗 (坂根龍我 作品、紹介№ 4)

彦根市の漆芸家、坂根さんの作品を楽しみましょう。この記事は2013-12/5の投稿のものです

 
 
        f:id:wacag:20131105055844j:plain
 この記事は彦根市の漆の工芸家、坂根龍我さんの
了解をいただき、F.B.投稿を紹介させていただいています
                              

 坂根さんの作品は目次にも使えるピンタレストに入れてあります。
いつでもどれでもお好みの作品を楽しんでください。
 

                             

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どちらのタイプ?他人軸と自分軸

意識の方向は、みんなそれぞれです。

他人の目や人の気持ちばかりに意識が行き過ぎると

他人軸な生き方になります。

では、自分軸が良いのかというと

それも行き過ぎるとワガママ、身勝手となってしまいます。

他人軸では他人と比較し

「負けなくない」「勝ちたい」

「ダメだ」「足りてない」

「このままでいいのかな?」

「褒めて欲しい」

こういう感情が湧きやすく

「自分自身が、どうありたいか」

が見えにくくなってしまいます。

しかも、周囲から受ける影響が大きいので

傷ついてしまうことが多いでしょうね。

人と競い合いながら進むタイプです。

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自分軸だと、他人でなく自分に対しての挑戦ですので

周りが見えにくくなってしまいます。

周りが見えない分、いろんな障害が生まれやすいのは確かです。

しかし、周囲との比較が薄いので劣等感を感じることはありませんよね。

我が強いので衝突しながら進むタイプですね。

みんな両面あると思うのですが、そのバランスがそれぞれ違うんでしょうね。

極端にどちらかに偏っていると、自分を苦しめることになるんだと思います。

人に合わせすぎても自分を見失い

我が強すぎても人との協調性を失います。

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 要は、バランスが大切なんですね。

私のところに来られる相談者は、圧倒的に前者が多いです。

私は「自分を変える必要はありません」と相談者に言うのですが

変えるのではなく、気づいて、少し緩めればいいんですよね。

行き過ぎるから苦しくなったり、障害が増えたりするんですよね。

緩めることで、行き過ぎてマイナスに表れていたことが

個性としてプラスに活きるんですよ。

そんなことに気づかせてくれるのが病気なのかもしれませんね。

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ブローチ (坂根龍我 作品、紹介№ 2)

彦根市の漆芸家、坂根龍我さんの作品を楽しみましょう。(2013 10/26にupしたものです)

 
龍我作品集~小物編~
一部資料写真にて画像悪し
 
ブローチ 

         f:id:wacag:20131026215741j:plain

                             

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難病完治者2人の共通点

5月20日に大阪で講演会を行いました。

参加者は25名。

その半数以上は難病を患っておられる方でした。

講演の内容ですが

多発性硬化症視神経脊髄炎)を克服された越智恭子さんのお話

・3つの難病を克服した 当センタースタッフの”なおちゃん”のお話

・医療費削減型 ゆる和食料理家 栗山小夜子先生のお話

なおちゃんは若年性リウマチ、シェーグレン症候群、多発性硬化症の3つの難病を克服し

現在は大学生をしながら当センターのスタッフとして活躍しています。

お二人とも当センターの相談者でしたが

恭子さんは現在「ひまわり健康予防研究所」を立ち上げ

難病の方のサポートを行っております。

お二人とも発病後、医師からは

「一生、薬を飲み続けなければいいけない、治らない」との宣告を受けましたが

薬も治療も必要のない体に戻り、元気に活躍されています。

そんな二人をサポートさせていた当時に感じたことがあります。

難病を克服した二人の共通点ですが

マイナス情報をうまく遮断されていたこと

それと、不安になったらすぐに連絡が入ったことです。

要は、治ると信じて前に進むために大切なことを

この二人は行っていたということです。

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 二人とも当センターの卒業生であり

今では難病の方にとって希望の存在として活躍しております。

闘病中の二人を思い出しながら

多くの人の前で話す二人の姿を見て思ったのは

人は変われるんだということです。

その為に大切なことは

食べ物であり、心の持ち方であり、自信であり

前を向く気持ちなんだと思います。

参加された闘病中の方々も

この二人に続き、その経験を活かして欲しいと思います。

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カフェラテ。。。の容器 (坂根龍我 作品 紹介№361 )

朝食にパンと一緒に買ったカフェラテの容器、いい形してるなぁ・・。
おし、漆で一輪挿しにしつらえよ!♬
今日は朝からオモシロイ。

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不自然で崩れ、自然で戻る 2

私が生まれた50年ほど前は、自然がたくさんありました。

舗装されてない道があったり、野良犬が近所をウロウロしていました。

遊んでいて、野良犬に遭遇しては逃げてました。

今は、猫しかいませんよね。

田畑の隅には「肥溜め」があって、それが肥料に使われてました。

田んぼのおっちゃんが大きな天秤を肩にかついで、畑に撒いてました。

今は「肥溜め」もなくなりました。

町にあるのは、駄菓子や酒屋、タバコ屋、市場くらいでした。

今ではコンビニやスーパーがいたるところにあります。

兵庫県の田舎に帰ると、カブトムシが家に入ってきたり

川へ行くとドジョウが流れてきました。

今でも田舎は同じ風景ですが、カブトムシやドジョウをみかけなくなりました。

高速道路が出来てから、急激に減ったそうです。

そこで育った父は10歳の時に終戦をむかえました。

10歳までは戦争中、10歳以降は戦後です。

食べる物は「イモ」か「野菜」ばかりだったそうです。

なので、食べられる雑草を良く知っています。

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成人を迎えるまで、ずっと貧しく

それでも筋肉質で元気だったそうです。

周りのみんなも貧しくても筋肉質で元気だったと言います。

それを聞いて思ったのは

栄養のバランスってそんなに気にしなくていいんだということです。

我々は、飢餓の時代を生き抜いた人間の子孫ですからね。

もちろん、バランスがとれていることに越したことはありませんが

要は、自然か不自然か

それが心にも体にも大きく影響するんだと思います。

私が生きてきた50年でさえ、自然だったものが不自然に変わってます。

そんな中で生まれた結月(ゆづき)は5歳で発病し

自然なものをたくさん体に取り入れることで病気は治りました。

そして、結月の心を動物たちが癒してくれました。

動物たちとは、結月が病気になってから飼いはじめた動物です。

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今もいるトイプードルや亡くなったウサギ、鳥たちや熱帯魚

しかし、これって50年前以前は普通のことで、ありふれた日常だったことです。

父は毎朝、牛の散歩が日課だったそうです。

散歩と言っても山ですから、いろんな動物や植物に触れます。

父が育った頃、そしてそれ以前は、自然な作物と動物しかいない生活だったのです。

この50年に増え続けた、癌、難病、アレルギー、発達障害精神疾患

これらを減らすことが出来るのは

当たり前だった自然を心と体に取り込むことだと思います。

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不自然で崩れ、自然で戻る 1(~ 2)

心の状態に身体は素直に反応します。

悲しいと涙が出るのも心と身体が繋がっているからです。

怒ると顔が熱くなり顔が強張ります。

嬉しい時は目が輝き、緊張すると身体がガチガチに手や声が震えます。

心の状態を身体が自然に表現しているからです。

しかし大人になると、心の状態を隠して違う表現を身体でしようとします。

例えば、楽しくないのに無理に笑おうとする。

悲しいのに涙をこらえて、何ともないような顔をする。

焦ってるのに、冷静なフリをする。

こんな事は大人になれば誰でもあることですよね。

頭が身体にウソをつかせ、それがストレスとなり体に負担をかけるのです。

うまくストレス発散できているうちは、まだバランスはとれています。

しかし、心と違う表現が習慣になり、それが慢性化すると心と身体がバラバラになってしまいます。

そして、本来の自分を見失ってしまい

体はうまく動かなくなってしまいます。

これが続くと、当然、心か身体に不調が出ます。

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そして、心の不調は身体の不調に繋がり、身体の不調は心の不調となります。

心と身体が繋がっているからです。

どちらが先に悲鳴をあげたかの違いなのです。

しかし、身体の不調は身体の病気と捉え、心の不調は心の病気と捉えているのが現代医学です。

ですから、身体の病気は身体だけをみても治りませんし

心の病気は心だけをみていても治らないのです。

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まず、出来ることは、無理をさせた身体に自然なものを取り込むことです。

自然なものを体に取り入れることで、体を自然に近づけるのです。

現代は不自然なものばかりが体に入ってきます。

そして、不自然な社会の中で生きています。

不自然なもので心も体も崩れます。

しかし、それは自然なもので、また元に戻るんです。

自然をたくさん取り込むことから始めませんか。

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『鬼とロックとコーラ瓶〜流血の白塗り事件』-2 (坂根龍我 作品 紹介№360 )

・・・(続き)・・・⁉️

かくして僕の顔と上半身は真っ白に塗られ、目の周りは十字に黒く縁取られ唇も黒く塗りつぶされた。

そして

ほい、マイクな。

と拡声器を渡されたのである。

拡声器ーーーー⁉️

あの学生運動の場面などでお馴染みのヤツである。

ヘルメット被って、タオルで口元隠し、角材持って我々はぁーーーーーー!とよく学生が怒鳴っていたアレである!

ハウリングおこしてピー!ガー!となる、アレである!

僕の頭の中は ⁇⁇⁇ だらけである。

・・・あの・・・

と口を開きかけた時、連獅子が僕の肩を抱きながら言った。

とりあえず、演ってみるから俺らの音よー聴いて歌覚えてくれる?

ライブも迫っとるし、あんまり時間無いんやわ。

は⁇ライブて!いや、僕は!

の声はもう彼等には届いていなかった。

図駄々ダダダダダッ‼️魏ャーン擬ャーンぎゅいい〜〜ン‼️図ボボボン梵盆‼️媚ャー毘ャー琵ョー‼️

〆¢〓♂≫⁂々$■♀⌘℃ーーーー‼️‼️‼️

鼓膜が腸捻転を起こすかと思う程の音量(怨霊)に もはや何を言ってるのかサッパリわからない歌詞の歌。

・・・・・帰ろ・・帰って寝よ・・悪い夢や・・帰ってラーメン食てオシッコして屁こいて寝よ・・明日はきっとエエ朝が来る・・・・。

自分に言い聞かせながら、そっとライブハウスの扉を開けようとした時、扉近くに設置してあった大きな鏡に白塗りの自分の姿がうつったのである。

あ!あ!アカン!

俺も鬼なってもた!

何の事はない、ただのメイクなのであるが、異常事態の僕の脳はパニックを起こし朦朧としていたのだと思う。

しゃーない、こうなったら俺も鬼に加わらな帰れん!

なんでやねんっ‼️

さすがのサイモン&ガーファンクルも訳のわからない鬼の集団に毒され、彼方へと飛んで行ってしまったのだった。

帰りに 「これ聴いて覚えといて。」とデモテープと歌詞を書いた紙を渡された。

かくして僕は無情にも、当時としてはまだ珍しいデスメタルビジュアル系(?)のバンドのボーカルとなったのである。

帰りの道中、電車内で歌詞を開いて読んでみた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

あまりの酷さに周りの目を気にしながら絶句した・・・。

♫かわい子ちゃんはぶっ殺せ!

いい子ちゃんもぶっ殺せ!

政治家、先生ぶっ殺せ!

正義の味方もぶっ殺せ!♫

美しさのカケラも無い。

バカ丸出しの歌詞である。

おそらくデビューは出来まい・・。

それからある人の助けも借り、何とか歌ってそれなりの格好もつき、ある程度鬼どもの満足する水準に達した僕は、以後怒涛のロック道を歩く事となるのである。

しかし、他のメンバーは皆大学生だったのに対し、僕だけが高校生で歳下だったため、バンドの中ではパシリ的存在であった。

おい、クー!(なぜかそう呼ばれていた)ちょ、タバコ買うて来てくれや。

お!俺も!

あ、俺ビール!

え〜、メイクのままでですかぁ〜?

何や嫌なんか⁈

・・・わかりましたよ、行きますよ・・。

万事この調子である。

メイクのままで、タバコ屋のバアさんの心臓を何度止めかけた事か。

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そんな日々がガラッと変わる日が来ようとは、他の鬼どもはおろか、僕自身にも想像も出来なかった。

その日は京都の南に位置する、とある城の中の公園に建てられた野外ステージでのライブだった。

当時のロックのライブは、それはもう凄まじい程の荒れようだった。

自分の贔屓以外のバンドが出て来ようものなら、帰れ!帰れ!の野次と共に水、石、パチンコ玉、コーラ瓶、靴、果ては男のパンツ等等がプロ野球のピッチャーかよ!と思う程の命中率で雨アラレのごとく投げつけられたのである!

ちょいと有名ドコロのバンドが出演するとあって、客席はほぼ満員の状態であった。

我々の出番は前座の3番目。

先のふた組みのバンドは見るも無残な状態で、衣装はビシャビシャのベトベト、楽器は至る所が凹み傷ついていた。

いよいよ出番となったのだが、会場はかなり危ない雰囲気だった。

出て行くや否や、帰れ!コールと共にモノが投げられ始めた。

メンバーはそれぞれ自分の楽器を守るのに必死!

とうとう斜め後ろを向きながらの演奏となった。

僕はついにステージに寝転がりながら歌う事となってしまった。

飛び交うモノを避けながら!

しかし

ゴガッ‼️

目の前に火花が飛んだ!

僕の額にコーラ瓶が強烈な勢いで命中したのである!

実はその後の記憶が無い。

全く無い。

メンバーはほぼ後ろ向きなので、僕に何が起こったのかが判らない。

アレ?ボーカルの声が聴こえない・・。

アレ?モノが飛んで来ない?

アレ?客席のザワメキがさっきとちょっと違うような・・・。

と彼等が向き直って見たものは・・・。

客席に降りて、1人の客の胸ぐらを掴んで殺しかね無い勢いで何かがなっている血だらけ僕の姿だった。

ヤバいッ!とばかりに楽器を置き、僕を止めに入ったらしいのだが、目を血走らせた僕は何をトチ狂ったか、噴水の髪を鷲掴みにして連獅子の頬に頭突きを食らわせ、銀髪鬼太郎の股間に蹴りをいれ、逆さ絵の髭を掴だところで気を失って倒れたという事だった。

え〜、重ねて言っておくが、記憶は無い。

目を覚ました時は病院のベッドの上だった。

幸い額の傷はたいした事無くふた針縫っただけで終わっていた。

心配したメンバー達が一緒にいてくれたのだが、気づいた僕がムクッと起き上がると ヒェッ!と言う軽い悲鳴と共に皆壁に張り付いたのが不思議だった。

アレ?頭痛い・・。

みんなどうかしたんっスか?

医者から治療の軽い説明の後、頼むから帰ってくれとの懇願を受け、メイクのままの僕達はゾロゾロと病院を後にした。

入院患者さん、外来の患者さん達の視線が痛かったのを覚えている。

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腕に点滴を差し、鼻に呼吸器をつけているバアさんには手を合わせてナンマンダブナンマンダブ!と拝まれた。

その日以来、バンドの中での僕の立ち位置が変わったのである!

あぁ!喉かわいたなぁ〜。

あ、クー喉かわいた?

何か買うて来よか?

????

何か今日は上手く声が出ないッす・・すみません。

あ、エエねんエエねん。

疲れたんやろ、ちょっと休み。

????

万事このような具合。

後に逆さ絵から聞いたところ、客席で暴れた僕は血まみれの野獣に見えたとの事だった。

で、あいつはアブナイから絶対怒らすなとのお降れが皆から出たという訳だったようだ。

この、『野外ライブ、コーラ瓶血みどろの戦い!』を始めとし、『野外ライブ、雨の日スパーク感電事件』や『楽器破壊でNHK出演ならず!』など数々の伝説を残し、バンドは彼らが大学を卒業する半年位前まで続いた。

僕はその後、念願のアコースティックのデュオを組む事となり、彼らが今何処でどうしているのかは皆目わからない。

幾年か前、デトロイトメタルシティという松山ケンイチ氏主演の映画があったが、サイモン&ガーファンクルを目指しながら、デスメタルバンドで歌わされていた僕には涙無くして観られない映画であった。

さて中盤に「ある人の助けも借り」と書いたが、このある人とは・・・。

歌ってみるがどうも上手くいかない。

そもそもガナリたてる歌など歌った事も無い。

銀髪鬼太郎が言った。

あのな、ロックの声やないなぁ。

お前もっと腹から声出せや!

もっと声潰さんと!

酒飲んでるか?

タバコ吸うてるか?

だから高校生ですって言うてるやないですか!

あのな、ロックに未成年もくそもない!

内面から噴き出す魂の叫びやないか!

お前からはそれが感じられん。

あのな、俺らの衣裳とかメイクとかな、基本のデザインやってくれてるヤツがいるんよ。

美術系の学校のヤツやねんけどな。

お前の衣裳も頼まなアカンし、何よりロックがよー解っとる!

そいつにお前預けるからしっかり色々教わって来い!

エエか、明日ここもっかい来い!

俺らは居らんけど、そいつに渡りつけとくから、絶対来い!

で、今度の練習の日までお前を預ける!

え〜〜〜〜⁉️

翌日、ライブハウスに居たのは気だるそうにタバコをふかしている華奢な感じの女性だった!

・・・アンタがクー?

・・はい

ん、

はい?

ん‼︎

・・・は?

ワタシが吸ってたタバコ!

早よ吸い!

これが不思議な彼女との出逢いであった。

以後、酒、タバコ、・・・・、と色々教わりロックを知る事となるのだが、この話しはいずれまた書く気になった時お話し出来ればと思う。

                

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『鬼とロックとコーラ瓶〜流血の白塗り事件』-1(~2) (坂根龍我 作品 紹介№359 )

小学五年生の頃、父が僕に弾かせようと質流れのクラシックギター教則本と共に買って来てくれた。

おそらくはボケーっと日々過ごしているか、とんでもないイタズラをやらかす僕に業を煮やしての事だったのだろうと思うのだが・・・。

しかして僕は初めこそ興味を惹かれたが、教則本サクラサクラや埴生の宿などにすぐ飽きてしまった。

あーー、かったりィ!

が本音でギターは昼寝用の枕と化してしまったのだ。

そんな調子のまま六年生を過ごし、中学に上がった頃、友人が「歌本」なるものを見せてくれたのである。

ふぅ〜ん、今流行ってる曲が載ってんだ。 ・・・な、これ何?

楽譜の上に書いてあるアルファベット

・・エーエム?

・・・イーエム?

何や知らんのか。

これがギターのコードや。

ほら指で押さえる場所が書いてあるやろ。

この通り弾くと和音が鳴って歌えるんよ。

‼️‼️‼️

マジか⁉️

ここで僕は家にある枕、いやギターの存在を思い出したのである!

な、この本1日貸してくれ! 頼む!

かくして僕はその「歌本」なるもののコード表を宿題そっちのけで写し取り、ついでに歌える歌も写し取り、日々ガチャガチャギターと格闘する事となったのである。

クラシックのポロロン、ポロロンピレリロリ♩・・・、では無くあくまでガチャガチャ!ジャカジャカ!🎶だったのである。

天才とはかくもそういった存在なのであろうが、弾いているうちに知らず知らずコードを覚え、弾き方を工夫し、幾つか弾ける曲も出来てきた。
(あくまでローコードのみ。しかし、昭和の名曲達はこのローコードのみの世界から生まれたと言っても過言ではない)

ギターが日々の相棒となり、高校へと上がった頃にはそれなりに格好もついてきた。

こうなると誰かと組んでやってみたくなるのである。

当時僕が魅了されたのはサイモン&ガーファンクルだった。

澄んだ歌声、美しいハーモニー!

これこそやってみたいバンドだったのである!

しかし一緒に組む人間をどうやって探したらいいものやらわからなかった僕は、友人知人に手当たり次第に誰か組んでくれる者はないかと声をかけていた。

ある日の放課後、クラスの友人が声をかけて来た。

あのさ、お前誰かとバンドやりたいんやてなぁ?

歌、うたえるか?

歌える!

ギター、そこそこ弾けるよな。

うん、弾けるよ!

あのな、主に歌える人間探してる奴がいるんやけど、お前どうや? やってみる?

やた!!

サイモン&ガーファンクルが出来る!

ハーモニーが!

澄んだ歌声が!

やるやる!

そうか!

そしたらな早速今度の日曜日、ここへ行って相手に逢うてやってや。 話しは通しとくし!

何でも5人編成のバンドやったんやけど、1人抜けて探してるんやて。

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と連絡先の書いた1枚の簡単な地図を渡された。

わかった!
必ず行くから!

はたして日曜日!

僕は踊る心を抑えつつ、目的地へと向かった。

途中の電車の中でも、人数がいればハーモニーも結構深いだろうなぁ などと考えつつ、もうワクワクがとまらなかったのである。

その場所は京都の繁華街から少し路地に入った地下にあった。

階段を降りる途中の壁には色々なバンドの貼り紙が、狭しと貼ってあった。

ふぅ〜ん、ロック系のハウスなのかな・・。

などと呑気に眺めながら下へと降りて行った。

階段を降りたすぐ隣りに古いが頑丈そうなドアがあり、そこが友人から教えられた目的地だった。

貼り付けられたライブハウス名を眺めながら、1つ深呼吸をしてドアを押した。

失礼しまぁ〜す・・

あの、友人から聞い・・・て・・・・え?・・・

開けた扉の向こうにはかなり衝撃的な世界が僕を待ち受けていたのである。

長い金髪を頭の上で縛り、アンタそれ枚方パークの噴水ですか?と訪ねたくなる鬼。

銀髪を片方だけ立てて、アンタは妖怪針を飛ばす瞬間の鬼太郎ですか?とツッコミたくなる程片方は目が隠れるくらいに垂らした鬼。

それはアンタ歌舞伎の連獅子やろと簡単にツッコミ入れそうになった真っ赤な髪の鬼。

スキンヘッドに思い切り真っ黒な髭を伸ばした鬼に関しては逆さ絵か!!と訪ねたくなった。

その鬼達が真っ黒な上下皮の服装で一斉に僕を睨んだのである!

・・・あぁ?・・誰やお前・・・

舐めるように下から上まで僕を見た噴水が口を開いた。

・・・あ、い、いや・・僕・・・・し、し、失礼しました!

慌ててドアを閉めようとした僕に今度は連獅子が言った。

あ、あ、ちょっと待てや!

お前、あれやろ?

○○(友人名)から紹介された・・えと・・さか・・さか・・さかねや!

な!そやろ?

・・・あ・・・はい・・
あ、でも!・・

 

 この記事は彦根市の漆の工芸家、坂根龍我さんの
了解をいただき、F.B.投稿を紹介させていただいています

とお暇の言葉を選んでいるうちに逆さ絵が低い声で僕に言った。

おい、遠慮すな!

早よこっち来んかい!

ひゃいっ!(はいっ!)

恐る恐る近づいた僕に銀髪鬼太郎が言った。

ちょっと脱いで。

・・は⁈

上半身脱いで。

・・・は・・い?・・

戸惑う僕に間髪入れず逆さ絵が口を開く。

脱げ言うとるやろ!

ひゃ、ひゃいっ!

嗚呼、父よ母よ飼い犬よ、これから俺は鬼の餌食になって還らぬ運命を辿るとも、みな幸せに暮らしてくれ・・

シャツのボタンを外しながら、ふと鬼ヶ島に向った桃太郎はこんな気分だったのだろうかと考えた。

おお!細っそいけどマァマァの体つきやないか!

これやったらイケルな!

僕の肩や胸をパンパンと叩きながら連獅子が言った。

・・・?・・・え?・・・

今度は噴水が僕の顔を覗き込むようにして言った。

顔もマァ、塗ったらなんとかなるやろ!

・・・は?・・・塗・・る・・って?・・は?

噴水が続けて言った。

ところでお前、幾つ?

あ、高校生やったな!

ほなタバコ吸えるな。

とーぜん酒も飲めるわな。

ちょ、タバコと酒で声潰しといて。

は?・・・はぁーーーーーーっ⁉️⁉️

ここで我に帰った!

な!出来るわけないっしょ‼︎

吸いませんし飲めません‼︎

だいたい僕がやりたいバンドはサイモ・・

と言いかけたところに咥えタバコの連獅子が水彩絵の具の筆洗のようなモノを持ち、片手にハケを握りしめて言った。

ま、とりあえず塗ろ。

・・・・・・・・・・・・⁉️

かくして僕の顔と上半身は真っ白に塗られ、目の周りは十字に黒く縁取られ唇も黒く塗りつぶされた。

そして   (続く)

                

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『鬼とロックとコーラ瓶〜流血の白塗り事件』

                

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